サヌカイトの山 
 
  飯野山(讃岐富士) 

    2015年04月10-11日

         

                                          飯野山(讃岐富士・香川県丸亀市)

 

                          瀬戸内地方は一般に花崗岩が主流になっている地であるが,1500万年前
                         に火山活動が各地で起き,安山岩質溶岩が花崗岩の上に被さる構造になっ
                         ている。屋島など扁平な地形を形作っている。
                          この地の庵治町に出ている花崗岩はきめが細かく緻密なので「庵治石」として
                         多く出荷されている。墓石などに利用されている。
                          また,この地の安山岩はサヌカイトとも呼ばれて割れると鋭利な切り口を作る
                         ので古代には石器として重宝されていた。サヌカイトはまた,質が固く響きもよ
                         いので「楽器」として演奏されることもある。

                          この地の山は,花崗岩の土台の上にサヌカイトが被さり固い岩石で上面が
                         守られるので浸食が少なく「富士山型」の山が多い。飯野山のその一つである。
                                 参考図書『地形が分かるフィールド図鑑』誠文堂新光社

              


庵治町「ストーンミュージアム」

庵治石

庵治石石垣

飯野山登山口

  登山道に転がるサヌカイト

サヌカイトの柱状節理

磁石をつけるサヌカイト

        飯野山頂           

飯野山から見える讃岐富士

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