泥岩貫入
南海地震の跡?

2013年12月27日

 
 南紀温泉郷白浜温泉一帯は,新第三紀田辺層群の白っぽい砂泥互層の堆積層が広がっている。砂層には石英質の固い砂が多く見られ,かつてはこの砂が白良浜の砂の供給元だった。全体に白っぽい地層が目に入り,柔らかい泥岩をはさんで美しい景観を見せている。近くには円月島,三段壁,千畳敷などの景勝地もある。
 その白良浜の先,遊歩道沿いに奇妙な貫入帯が目に入る。まわりは,砂岩・泥岩の層だが,その合間に
泥質の岩脈?が走っている。
 ふつう,岩脈というのは地下からのマグマが貫入した時にできる火成岩である。
泥というのは静かに堆積してできるもので,岩石の割れ目にそって上に押し入ることなどふつうの堆積ではありえない。なんらかの強い力で下から押し上げられたとしか考えられない。
 では,何の力がはたらいて地上の堆積層の間に押し上げたのか。
 地下の火成活動の圧力とも考えられるが,南海地震における液状化の影響とも考えられる。そうなら過去の地震の痕跡である。
 

     白良浜から見た白浜累層

  白浜累層の間に見える貫入泥岩
 
       砂泥互層 白浜累層

      貫入泥岩 1

          貫入泥岩 2
 
           貫入泥岩 3

      砂岩に歯積まれた石英

       砂岩に挟まれた石英
 
          円月島

                    

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