時を刻む 水月湖
 

2019年5月27日

                    水月湖
       福井県西部若狭湾近くにある三方五湖の一つ、水月湖は特異
       な湖だ。 流入する河川は深く酸素も少なくて魚が棲めず、したが
      って湖底に堆積する泥は撹拌されることなく積もった。地層は季節
      に応じて縞模様が出来それが年稿として残った。
       研究者はその泥をC14など同位体を使って過去5万年の気候変動
      を1年ごとに調べ上げた。

               最新鋭機器「セルソーター」導入 
       花粉の純度を高速で抽出し、花粉に含まれている炭素や酸素、
       水素の同位体比などを量ることが可能になった。 
       また、蛍光X線スキャナー等も使って年稿を浮かび上がらせた。

          参考  中川毅著 『時を刻む湖』 岩波科学ライブラリー

 
 
 

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