中国地質巡検記
1987年7月30日-8月13日
高大な中国大陸は3枚の広大なプラットホーム(広くおおわれているほぼ水平な地層)と,17にもおよぶ細長い褶曲帯からできている。今回の巡検では,中心部に横たわる「揚子プラットホーム」と南東から押し寄せる「華南褶曲帯」の一部を訪れた。「揚子プラットホーム」は震旦紀と呼ばれる8億年前の地層から中生代(三畳紀)の間にほぼ連続的に堆積した浅海性の堆積物からできている。石灰岩,砂岩,泥岩,岩塩が多い。「揚子プラットホーム」は約10億年前の造山運動によってできたものと考えられている。石林湖は石炭紀から三畳紀にかけてできたサンゴ礁などが堆積してできたと言われている。次に行った桂林は4億年ほど前の石炭紀にはすでに石灰岩台地だったが2億年ほど前から隆起し始め浸食が始り独特のカルスト地形になった。 今回の巡検では下記の方にお世話になった。 中国地質科学院宜昌地質鉱産研究所 徐光洪氏,尤徳培氏,曽慶食氏 成都地質学院 龍学明氏(元新潟大学) |
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頭足類(オルドビス紀)4億年前 腕足類(ジュラ紀)2億年前