第ニ章 泣き笑い・市民相談 |
一、鈴木式『市民相談カード』 | ||
一日中ウキウキして楽しいものですが、ときには、いくら努力しても不可能なこともあります。 そんなとき、『言ってもやってくれない』と、思われてしまうと、情けなくなるものです。 また、ちょっと寂しいなと思うのは、相談後の連絡のないことです。 あるとき、「事業がうまくいかないので、会社勤めをしたいから、どこか就職先を紹介してほしい」という 相談がありました。 履歴書を見ると、就職するには少し年齢が高い男性なので、むずかしいかなとと思いながらも、知人の 会社に頼み込んで、採用にこぎつけました。 その後、本人からは何の連絡もなかったので、てっきり、機嫌良く勤務しているものと思い込んでいました。 しぱらくして、様子を見に寄ってみると、とっくの昔にやめてしまって、その会社にはもういなかったのです。 無理をきいてくれた知人から、逆に、「気にやむことはない」と慰められましだが、やはり、釈然としない 気持ちを引きずって帰りました。 でも、こんなときには、「俺は、全力を尽くして、やるだけやったんだ。次に、また挑戦したらいいじゃ ないか」と、自分を励ますことにしています。 だから、1266枚の市民相談力−ドは議員である私にとっては何よりの宝だと思っています |
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二、国の宝 | ||
ある日、私のもとに小学校の父兄の方から、次のような投書がありました。 『担任の先生が、授業もろくにせずに、休んでばかりいるし、父兄に個人的なことばかり頼みに来て 困っている』 『片口聞いて公事をすな』の例えもありますし、念のために他の父兄にも確認したところ、同じような話が 返ってきましたので、教育委員会に抗議すると、学校に事実確認をしてから返事するとのことでした。 しばらくして、「事実であり本人も反省している」旨の報告がありましたが、学校側の対応が怠慢に思えて、 議会で取り上げることにしました。 そうすると、校長はPTAの役員を使って、私の議会質問をやめさせるような行動に出てきました。 全く、「臭いものにフタ」式の、教育者としてあるまじき卑劣な態度です。 当然、私は議会で取り上げました。 後でお詫びに来られましたが、私に謝るよりも、子供たちや父兄に対して、素早い対応をしてほしかった のです。 今、教育の荒廃が叫ばれていますが、一番の犠牲者は子供たちです。 偏差値偏重教育の弊害も取り沙汰されて久しくなりますが、「偏差値の低い子=無能な生徒」ではない はずです。 必ず、キラリと光る個性がありますので、大きく育ててほしいものです。 古くから「子供は国の宝」と言いますが、彼ら一人ひとりがかけがえのない、才能を秘めていると期待 しています。 それを花開かせるのは、教育現場のみならず、私たちも含めた大人の責任です。 |
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