バックナンバー 2010年 夏号
下記参考資料にてPDFファイルをご覧いただく為には、アクロバットリーダーが必要です。

1.中村議員がポーランドを訪問
 中村議員ら民主議員団の10人は4月15〜22日、ポーランド共和国を訪問し、社会主義体制から資本主義体制への変化の中で、社会福祉や教育制度などがどのように変化しているのかなどの調査を行いました。
 中村議員らがポーランドへ出発の直前、「カチンの森事件70周年」の追悼式典に出席する為に出発した大統領ら一行の政府専用機が、ロシア南西部のスモレンスクで墜落炎上し、全員が死亡という悲しいニュースが伝えられました。さらに、アイスランドの火山の噴火によって航空機の飛行が全面的に閉鎖されるという事態が起きるなど、今回の視察調査は波乱万丈でしたたが、無事、当初の計画をほぼ達成して帰国しました。今回の視察での課題は
  1. クラクフのヤンソビエツスキV世高校の教育方針
  2. ポーランド建築協会の都市計画の転換と景観保全
  3. アウシュビッツ強制収容所の歴史と平和人権施策
  4. ビエリチカの地下岩塩坑と地下資源
  5. ザモシチにおける歴史的建造物と世界遺産
  6. ルブリン市の教育制度と大幅な見直し
  7. 国会とりわけ下院議会の役割と議員団との意見交換
  8. ワルシャワ市の社会福祉政策の展開
などでした。

アウシュビッツの入口
「働け、そうすれば自由になれる」という文字が

ポーランド大統領らの市を悼み、
多くの人が花などを手向けている

これらは、中村議員のポーランド訪問記で詳しく報告されているいます。ぜひ下記ページからどうぞ。
 「リンク集」ページ : ●中村議員の海外視察レポート 【ポーランド共和国 / 悲しみのポーランド】


2.会派の構成が大幅に変わる
  2月定例会の終了後、橋下知事の設置した「大阪維新の会」に注目が集まる中、府議会でも大きな動きが出ています。とりわけ、自民党所属議員が自民党の党籍を持ちながら別の政治団体である「大阪維新の会」に所属し、その会派が府議会では第一会派になったことです。その結果、
  • 維新の会  27
  • 自民党   26
  • 民主党   24
  • 公明党   23
  • 共産党   10
というように、公明までの4会派がほぼよく似た構成数で、どの2会派が組んでも過半数にはなりません。また、3会派であれば、それがどのような組合せであっても過半数になるということです。これからの議会運営はその意味で大変だと思いますが、中村議員らは「橋下知事の人気を当てにして行動しようという議員がいるが、そうではなく、府民の暮らしに必要なことは何であるのかを判断基準にした行動が必要だ。是は是、否は否としてしっかりと対応していく」と語っています。


3.政務調査費の支出調書を提出
 中村議員は4月28日、前年度の政務調査費の使途の明細を議長宛に提出しました。これは住民監査請求などによって、明細を全てオープンにしているものですが、これは様式として定め、次の9分類で示すこととされています。

1 調査研究費 2 研修費 3 会議費 4 資料作成費 5 資料購入費
6 広報費 7 事務所費 8 事務費 9 人件費

 この分類で示すと、今回の報告は、1 調査研究費で約15万円、2 研修費で約1万円、 3 会議費で7千円、4 資料作成費で6千円、5 資料購入費で15万円、6 広報費で230万円、7 事務所費で97万円、8 事務費で63万円、9 人件費で140万円 となっています。
 これによって、差額の32万円は私的な持ち出しとなります。
 また、政治資金規正法に基づいた収支報告では、後援会活動では約750万円、21広場などの資金管理団体では約520万円、励ます会では約19万円の報告をしています。これらは間もなく、公開対象となりますので、ご覧いただくことが可能です。


4.水道・分権問題などで会派が勉強会
 中村議員ら民主議員団はいま、精力的な勉強会を開催し、それぞれのテーマについての課題整理を行うとともに、知事への政策提言としてまとめています。
 例えば、大阪府営水道を府の直営から「企業団方式」で府内の市町村に運営をしてもらうという考え方が出されています。当初は大阪府と大阪市が水余りの状態のままでそれぞれが運営するのはムダだと、統合の話合いがもたれてきました。しかしそれが破綻し、今度は府の分を大阪市が任されて運営するという方式が示されましたが、これに対して府内の市町村からはブーイング。その結果、市町村によって特別地方公共団体としての「企業団」を設立し、ここで運営してはどうかというものです。これを早期に設置する為、府内市町村で議論すべく、議会関係者らに説明が行われています。
 しかし、これに対しては、「市町村への大阪府のテイのよい仕事任せ、放り投げではないか」と厳しい意見が出されています。大阪府の水道は市町村とは異なって、各家庭へ水を送ることはありません。水を供給する第一線に立っているのは市町村で、その市町村へ大阪府は卸売りをしているのです。供給を受ける市町村はそれぞれ事情が異なっています。ほとんど自前で運営できるところ、大半を府に頼っているところ‥‥など、様々です。
 さらに、府の職員や資産とともに、近い将来、発生が心配されている大地震などで、各市町村へ送る水道の本管(幹線)が壊滅的な破壊にあった場合など、どのようにして修復し、その費用はどうするのかなど、整理しなければならない課題は山積です。橋下知事の人気をバックに市町村への押し付けがないようしっかりと見極めなければなりません。
 また同様に、地域主権・分権問題などについては、今日の重要課題だと注目されている一方で、今これが残念ながら政争の道具に使われていることもあり、心を痛める人が多くいます。異なる意見・価値観を互いに尊重し、解決策を見出していく征治の本来の役割を民主党がしっかりと示すことが待たれています。


5.府営住宅の申込み方法が大転換に
 府営住宅の申込み方法が大幅に変わりました。これまでの年2回が3回に変わり、このほど、偶数月に全て実施することになったものです。また、エレベーターのある団地とない団地にわけ、エレベーターのない場合は1階・2階のようにすべて階数別に募集することになります。これらよって、高齢者の方々が「当選したのはよいが、5階まで上がるのが大変で何とかならないだろうか」というような悩みが解決されることになります。

詳細は 「インフォメーション」 からご覧下さい。


6.府知事が民主党国会議員団へ国家予算要望
 橋下知事ら大阪府幹部は6月5日、民主党所属国会議員団に対し国の「平成23年度予算」編成に向けた要望を行いました。分権・自治、治安、高齢者医療など多くの課題が取上げられましたが、前年度とは大違いの状況でした。昨年は、民主党所属の国会議員は僅かなため、出席者は数人だけという状況でしたが、今回は昨年の総選挙で大躍進しただけに、活況を呈しました。府議会民主議員団も参加し、中村議員も加わりました。また、橋下知事の地域主権などへの関心から、マスコミも多数詰めかけました。
知事らの要望を聞く国会議員団

中村議員も出席 前列右テーブルの左端

マスコミも注視し、多数が取材した

7.貧困ビジネス根絶へ包囲網 追加 7/2
 中村議員が昨年秋、「路上生活者らに住宅を世話して生活保護費を受給させ、その内の多くをピンハネする悪質な貧困ビジネスは許されない」と、府議会で取上げた問題がこの程、大きく動き出しました。
 中村議員が指摘した当時はまだメジャーな話題ではありませんでしたが、その後、大阪市や府などが熱心に情報交換を行なって対策を練り、民主党も議員立法で規制強化を図る取組みを進めています。
 具体的な取組みとして、
  1. 生活保護申請者の内、路上で生活するなど住居がない人に、一時的な住まいや食事を提供し、申請段階から市が関わる事で囲い屋を排除する
  2. 入居時に支給される敷金も標的であることから、賃貸住宅入居時の敷金支給額を一斉に引き下げる
  3. 府の緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用し、住居を失った生活困窮者を一時的にビジネスホテルに宿泊させ、囲い屋の介入を防ぐ。これは7月中には全府域で対応可能にする
  4. 市町村で申請の受付や生活実態などを調査する「ケースワーカー」をさらに増員する
などです。
 中村議員は、「生活困窮者を標的にした貧困ビジネスを根絶させるため、転居費や医療費の課題など、まだまだ多く残されている。今後もしっかりと取組んでいく」と述べています。
 特に、ケースワーカーの増員は待ったなしです。国の基準では1人のケースワーカーが受け持つのは80人となっていますが、130人を超えるところもあります。そのため、毎日の申請事務をしっかりとチェックすることや、現場へ足を運んで確認するなどのことがほぼ不可能に近くなってしまっています。また、この仕事を担当するのに、新規に採用したからといって「即戦力」ではないため、経験豊かな元ケースワーカーの積極的な活用が望まれます。


8.市町村への移管は本当に大丈夫か 追加 7/2
 橋下知事のもと、府政の様々な分野で急ピッチの見直しが進み、その中には市町村に深く関わる事務も数多くあります。新聞などで伝えられている、「教職員の人事権を市町村へ移管」と「府営水道の運営を府内の市町村で構成する企業団に継承」というのもこれで、いま府内の市町村では大きな課題になっています。

○ 教職員の人事権移管は一部だけ
 教職員の人事権の内、今回大阪府が移管をめざしているのは採用・異動等の任用に関するものだけです。各学校に何人の教職員が必要なのか、クラス編成や教職員の給与水準をどうするのか等の重要事項は引き続いて府の権限のままで、市町村は関与できません。
 先の6月枚方市議会でもこれが取上げられ、市長・教育長らは「常に枚方の子どもにとってプラスになるかどうかが基本だ。制度設計が不十分なままで大きな変革を進めることで、子どもに悪影響をもたらす恐れがないかも十分に検証しなければならない」と質問に答えています。
 中村議員は「これまで国や府が担ってきた行政事務を、身近な市町村に引き受けてもらうことは良いことだ。しかし、個々の課題でメリット・デメリットはどうか等の検証は重要だ。市町村の財政力や施策の優先順位にも違いがあり、それぞれの考え方・対応が異なるのは当然で、意見の異なる市町村を敵視するようなことがあってはならない」と語っています。

○ どうする府営水道
 府営水道の事業全部を府内の市町村で引受けてもらおうと、企業団設立の動き(協議)についても同様の考え方があります。
 府営水道の問題は水余りの中、「府・市統合案」などのいろいろな議論・経過を経て、「府営水道の今後は企業団方式で検討を進め、将来的には大阪市を含めた府域一水道をめざす」というものです。しかし、来年4月の設立をめざす企業団に大阪市は参加していませんし、大阪府が府営水道を廃止し、「大阪府も不参加の企業団」ということになれば、他の市町村にどんなメリットがあるのかが明らかにならないと困るという声があります。
 さらに、工業用水道は水道法に規定されているように、市町村による実施の原則がないことや、受水していない市町村も多くあることから、工業用水道は切り離すべきだという考え方も出ています。
 いずれにしても、府の押し付けではなく、市町村にとって「なるほど」というメリットがあり、納得の上で事務引継ぎが行われなければなりません。
 これから、秋の議会に向けて、財政再建方策とともに大きな課題になることは間違いなく、市町村の住民にとってどうあらねばならないかをしっかり見極めていく必要があります。

 大阪府議会議員 中村哲之助ホームページ