石灰岩の国・ギリシアへの旅
 
 サモス島・アテネ・デルフィ

2016年9月16-25日

 ギリシアはアルプス・ヒマラヤ造山帯の中程に位置し地震国でもある。ギリシアの地質の多くは,数億年から数千万年前にアルプス変動を受けてできた晶質石灰岩が多い。その他,変成を受けた石灰質砂礫片岩が基盤になっている。これらはアテネ片岩とも呼ばれラテライトなど酸化した土壌が多く,赤色土となっているところが多い。地震地帯ではあるが火山は意外と少ない。デルフィ近くは石灰岩地帯多くので断層が走る。
 また,良質の石灰岩も多く産出し加工も比較的容易なことから,ヘラ神殿やパルテノン神殿など巨大な建造物の石材として石灰岩が利用されてきた。

           サモス島

       ヘラ神殿 10mh (石灰岩)
          
       晶質石灰岩(ヘラ神殿柱)
        
     石灰質砂礫片岩(サモス島)
            パルテノン神殿地下
          
            
         デルフィ神殿遺跡

     神殿遺跡後背断層崖(デルフィ)

      石灰岩浸食峰 (デルフィ)       
                    石灰岩断層崖 (デルフィ)

                                        (西村カメラ紛失のため同行者の写真を使用)

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