寝屋川市野外活動センターは、生駒山系の飯盛山の北部に位置しています。このセンターのある山一体は、アカマツ、コナラ、ソヨゴ、 ネジキ、リョウブの高木、ヒサカキ、等の亜高木がかなり繁茂しています。近年、手入れがいきとどいていないために、かなり常緑樹が森を暗くしていますが、ツツジ科はかなり残っていて、春にはコバノミツバツツジが見事に咲きほこります。
この山は、花崗岩質の岩肌が直に出ているので、野草類はあまり生育していませんが、それでも、イワナシ、ミヤマウズラ、シュンラン、ツレサギソウなどが見られます。
また。アカマツ林だけにキノコ類は種類も豊富です。
野鳥類では、シジュウカラ、ホオジロ、オオルリ、セキレイ、コゲラ、ジョウビタキ、キビタキ、キジなど、四季に応じて訪れます。また、センター東側の寒谷池では、マガモ、カルガモ、カイツブリ、オシドリ、アオサギ等が来ています。
野生動物では、ホンドリス、ノウサギ、タヌキ、アカネズミ、ヒミズ、などの生息を確認しています。また、国道より南側ではイノシシ、キツネなどもいます。
このあたりの岩質はペグマタイト鉱床を含む結晶の粗い花崗岩(片麻岩)で、長石ね石英などの美しい結晶が目立ちます。また、所々に出るわき水はNa,Ca等を含むラジュウム鉱泉質で、昔から飲み水(ミネラルウォーター)として重宝がられています。
当センター周辺部にはね昔ながらの田園や雑木林が残り、ショウジョウバカマ、スミレのなかま、ウメバチソウ、ミズヒキなどもまだ見られる環境にあります。また、近くには大阪府のハイキング道路(大阪環状自然歩道)も整備されていて、飯盛山、生駒山、室池園地、星田園地などともつながっています。
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