大阪府議会中国友好訪問団
中村哲之助議員の中国訪問記

(各写真をクリックしていただくと拡大版をご覧頂けます。)
関空から上海へ2(10/24)25周年記念レセプション / 両府市の友好交流へ新たな一歩

25周年記念レセプション


 さて、私たち一行はパトカーの先導で、25周年記念レセプション会場の「花園飯店」へ向かいます。6年前もそうでしたがパトカーは大抵、対向車線を走り、停止することがありません。それ以上に驚いたのは、総ての交差点に警察官らが配置され、交差する道路には通行ストップがかかっていることです。「皆さん方は国賓並みの待遇ですヨ!」と言われていましたが、規制の時間が5〜10分とはいえ、大変なことをしていただいていると思います。
 12時50分に「花園飯店」に到着し、VIPルームでほんの一時、休息。13時丁度にレセプションルームに入場すると大きな拍手で迎えられました。すぐに太田知事が挨拶し、我々全員が紹介されました。会場には元知事・大阪府の教育界の重鎮をはじめ、経済・スポーツ・芸能などの分野の様々な方々が姿を見せていました。また、歌手の谷村新司さんのところには多くの方々が集まってサインを求めていました。
 会場内では日本のMBSテレビがカメラを持って何人かに取材をしています。
私自身もインタビューされ、答えに困ってしまいました。その中身が、「小泉総理の靖国神社参拝と中国人の反日感情」だったからです。私自身の「小泉総理の靖国参拝」に対する見解はありますが、「今回は訪中団の団長という立場であり、見解については述べられない。別の機会に個人としてならいくらでも述べる」と伝えると、個人で良いと言います。いくら個人的見解でも、今回はできないと返事してもなかなか納得しません。会場内では誰にでもこんなことを聞いて廻っていたのでしょうか。

私たち議員だけがこのようなテーマで、他の人たちには別のテーマだったのか判断できませんが、首相の靖国参拝がインタビューされること自体が残念でならないし、首脳は常に友好関係を損ねることのないようにしてほしいと願います。
 (この時の様子が10月31日の夕刻、4チャンネルで大きく取上げられることはその時点では誰一人知りません)
 14時丁度に司会者から、「それではお時間に限りがありますので、ここで、訪問団の団長であります中村・副議長に閉会のご挨拶をお願いいたします」と言われ、登壇。今回の訪中での最初の挨拶になります。私は「盛大なレセプションを開催していただいて、心から感謝している。25年間の友好交流は文化・スポーツ・経済・農業をはじめ様々な分野で大きな成果を挙げている。府議会でも平和で豊かな国際社会が実現できるよう、両府市の友好交流の促進に力を入れてきた。25周年を契機にさらに交流を充実・発展させよう」とお礼を述べました。

 このあと、我々の宿泊する「新錦 江大酒店=JIN JIANG TOWER」に向かい、14時20分に到着。なかなか立派なホテルです。私の部屋は36階の3610号室。荷物の整理などを終え、15時にロビーに再集合し、上海市人民代表大会常務委員会へ。 15時30分に到着し、外事弁公室の伝・副主任らの出迎えを受け、人大の庁舎と都市計画館を視察。16時30分から人大を表敬訪問し、「キョウ学平(がくへい)」主任らに迎えられました。キョウ学平・主任の歓迎挨拶の後、私から答礼の挨拶をしました。
 この後、人大の議場を見学し、市政府関係者の座席位置や議長席・副議長席などを見、わが国の政治制度との違いがよく分かります。また、議席の椅子にはすべて名前が掘り込まれ、その人が退任する時の記念品になるとのことです。
 その後、17時に退出し、世界で最もおいしい上海ガニを食べさせるという「王賓和大酒店」へ。包・副主任の歓迎挨拶の後、私が代表して挨拶をし、乾杯の発声。
 歓迎宴は私自身も初めての美味しい「上海ガニ」をいただきました。実に11品もの料理が出てきましたが、ほとんどが上海ガニの料理。私達は後の行事予定があるため、アルコールもそこそこで、19時には終了して、19時10分に上海音楽庁に到着しました。

正面が正副議長らの席
立派な椅子が人大で後ろの席は市長ら


関空から上海へ1(10/24)関空から上海へ2(10/24) || 変わり続ける上海(10/25)上海で気付くこと ||
上海から南京へ(10/26) || 古都・南京を知る(10/27)南京で気付くこと || 多くを学んで帰国(10/28) ||
TOPページへ(代表団 日程表・団員名簿/PDF・15K)