大阪府議会中国友好訪問団
中村哲之助議員の中国訪問記

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古都・南京を知る(10/27)中山陵,明孝陵などを視察・南京市人大を表敬訪問 /
                  トラブルに直面する・江蘇省政治協商会議を訪ねる・誕生パーティの好意に感謝

古都・南京を知る(10月27日・木)
 南京市での最初の朝は7時にモーニングコール、9時の出発です。しかし、この日は4時過ぎには目が覚めてしまいました。こんなに早く目が覚めたのは、頭上で大きな水の流れる音が原因のようです。トイレでしょうか。しばらくすると、また同じ音がし、続いてアスファルト舗装を掘削しているような「ガッ、ガッ・・・」というひどい音がします。もう一度寝ようとしても寝られません。換気口からも響きます。これはひどいなと思い、寝るのは諦めてポットで湯を沸かし、緑茶を飲みながら持参した小説を読み、3Fの朝食会場へ。上海のホテルとは少し小さいレストランでしたが、逆に食事はしやすかったと思います。ここでもオムレツを作ってもらい、野菜・フルーツ・ヨーグルトをしっかり摂り、ベーコンを一枚食します。
 昨晩、歓迎宴で盛り上げていただいた漆・主任が食事をしておられ、どうやらここに泊まられた様子です。

中山陵・明孝陵などを視察


 9時に漆さんと張宏さんの案内でバスは出発。20分程で中山陵に到着します。途中で下車しなければならない場所があったのですが、特別にバリケードを開け、特別にどうぞと奥まで乗せてもらいます。
 ここは近代中国建国の父といわれる孫文先生を安置してあり、年中、観光に訪れる人が絶えないそうです。私は6年前にも訪れていますが、こんなに広かったかなと改めてその大きさに驚きます。周囲の公園などを含めて何と、「マカオ」が丸々ここに入るとのこと。スゴイの一言です。
 約300段の階段を昇りますが、下から見ると階段ばかりが見え、逆に上から下を見ると3つの踊り場のみが見え、一つの階段も見えない構造になっています。
 棺のある部屋に入ると、私達が退出するまで一般の客は全てシャットアウトされたことを知りました。ここまでお気遣いいただかなくても・・・と思うのですが本当に申し訳ありません。
 この後、明孝陵へ向かいます。ここは明朝を樹立した皇帝らを合葬した墓ですが、参道の両側に配置された動物の石像と蒼然としたプラタナスの古木は見事です。動物は2対ずつ12種類(ラクダ、麒麟、象、獅子など)で1つの石像が約6tはあるとのこと。
 こんな大きな石をここへ設置するのは大変だっただろうと思っていると、説明を聞き納得。幅5〜6m、深さ10〜20cmくらいの浅い水路のようにし、ここに水を注ぎ、極寒時に氷を張らせ、その上を利用したとのこと。今日のような土木技術や機械が何一つない中、凄いことをやっていたのだなと改めて中国の歴史・文化を考えさせられます。

 また、市街地から中山陵、明孝陵へ行く時、その道が大きく梅花山という山を迂回しています。これは三国志で有名な孫権の墓がここにあり、古代から南京の人達は孫権をこよなく愛してきたことから、その眠りを覚ましてはならないと考え遠回りする道路にしたようです。何か、呉・魏・蜀の三国志の世界を垣間見る感じです。

南京市人大を表敬訪問


 私達はこれらを見学した後、11時15分に南京市人代に到着。さっそく程 従武(ていじゅうむ)副主任、容 桂平・副秘書長、楊 栄良・外事委員会主任、慮 衛寧・弁公室主任らの迎えを受けました。
 程・副主任は挨拶の中で「省都として、近年、南京市は大きく発展している。また、これまで中国の国民体育大会は4年に1度、上海市などの3都市で交代に実施されてきた。(A,B,C,A,B,Cのように)それが10回目の今年、初めて3都市以外の南京市で開かれた。ぜひ立派な施設なのでご案内したい」と触れました。
 続いて、私からのお礼・挨拶に続いて記念品交換に移り、その後、記念撮影。程・副主任は「いろいろとお話したいことが多くある。ぜひ昼食の場で皆さんからのお話も聞かせてほしい」と夫子廟の貴賓楼に場所を移し、また「カンペイ」です。
 程・副主任は開口一番に「皆さんの日程を見せていただくと、毎日、昼も夜も歓迎宴が続いて大変でしょう。今日はお昼でもあるので、ホテルや料亭の料理ではなく、家庭料理に近い食事を用意しました」と挨拶。

歓迎宴で 程副主任が挨拶

歌や琴、踊りなどが和やかにしてくれます
 私達は「それはありがとうございます。毎日毎日ご馳走ばかりで、少々食べすぎになっていました」と答え、さっそくいただきました。確かに今までの料理とは少し異なっていますが、その代わり、味がすごく濃いのです。唐辛子をふんだんに使い、塩分の量も想像以上で、口の中が火事のようで全部は食べられません。中国の人たちはこんなに濃い味付けで毎日の食事をされているのだろうかと、不思議です。
 そして驚いたことに、テーブルに「半分孵化したゆで卵」が出てきました。どの議員もごく普通のゆで卵だと思っていたのが、ひよこになる前の孵化10〜12日目の卵だと言われ、「ビックリ」。まず、団長さんからどうぞと言われ、「こうして食べるんですよ」と教えられたとおり、こわごわ食べると、それがまた「美味しい」のです。最初はストローで、次ぎにスプーンで茶碗蒸しを食べるようにいただきます。中にはひよこの形らしいものが見えます。これまで中国を訪問した時に、蛇・蛙などを食しましたが、何事も経験です。今回も変わったものをいただきました。


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