大阪府議会中国友好訪問団
中村哲之助議員の中国訪問記

 府議会各会派の議員で構成する「大阪府議会中国友好訪問団=末尾に訪問団一覧表」は10月24日〜28日、上海市・江蘇省・南京市を訪問し、日中両国の友好交流に大きな成果を挙げました。
 今回の訪中は、大阪府と上海市の友好交流25周年を記念した式典などが行われることから、これまで何度か実施してきた訪問とは大きく変わっています。特に今回は、府議会だけではなく、スポーツ・文化・経済・政治など府内の各種団体も参加し、盛大で華やかなイベントになりました。
 今回の訪問は私が団長を務めましたが、大変なハードスケジュールで、私自身が十分に記録することができず、意を尽くした報告にはなっていませんが、旅日記風にまとめてみました。
なお、この訪問記をデータで希望される方はご遠慮なくお知らせください


PDF版【友好の絆を絆を深めて】・531K
 プリントアウトされる場合はPDF版がおすすめです。(A4用紙/21頁)

このレポートについての問い合わせ先
 大阪府議会議員 中村哲之助事務所 / Tel 072-844-8888 Fax 072-844-4444


  ……… 目次 ………  各項目へリンクしていただけます。


関空から上海へ(10月24日・月)
 この日、私たちが上海へ向けて搭乗するのは、午前10時30分に離陸するJL793便です。そのため、8時30分に集合し、その後、各種手続きをすることになっています。しかし、私は予定より20分も早く、8時10分に到着しました。9時過ぎに出国手続きを終え、出発までの間、空港内のラウンジ「さくら」で休息。私はここでゆっくりとコーヒーを1杯いただきました。
 10時10分に搭乗手続きをし、機内に。私の座席は03・Cで、周りを見ると、ほぼ満席です。太田知事が最後に席に着き、もう離陸かなと思いましたが、なかなか離陸しません。やっと10時50分になって離陸。機体が浮いて、大きく傾きながら上昇すると、眼下に関空2期工事の広大な敷地が広がっています。とてつもない広さに思えます。しかしこれでも、海外の空港に比べると決して広くはありません。
 日本と中国の時差は1時間で、私の時計はいま11時を指していますから、上海は10時です。早速、時計の針を戻し、10時にセット。
 横の座席の品川議員と言葉を交わしながら、機内誌を読んだりしているとドリンクのサービス。どの団体かは分かりませんが、ビール・ビールという声もしていましたが、大半の人はコーヒー・ジュース・茶などのソフトドリンク。これがいきわたると、食事。和食を選択する人が結構いましたが、私はチーズが好きなので、洋食を選択。
 最近は1年半以上、国際線には乗っていませんが、出てきた食器は「安全性」を考慮して、ナイフなどはプラスチック。最近の世相などがここでも分かります。平和で安全な社会でなければならないということが、食器でも考えさせられます。

 12時丁度に上海の浦東国際空港に到着し、ドアが開くと、そこには「大阪府知事様・大阪府議会様」と書かれたプラカードを持った方がおられます。私たちは通常の入国手続きなどを一切省略して、上海市人民代表大会(日本での議会。以下、人大)の案内でそのまま機外へ出て、12時05分に迎えの車に乗ります。大阪府の関係者も何人かいましたが、太田知事は専用車で別。私も今回は訪中団の団長ということで、知事と同様に「専用車」です。他の方は大型バスに乗車し、12時15分に出発。私と知事だけが特別扱いで、他の人に申し訳ない気持ちでしたが、これは賓客が来られたときのルールだと言われ、そんなものかと思い、従います。
 専用車の後列右に私が座り、その横には、迎えに来ていただいた上海市人大常務委員会の胡・副主任、前の座席には上海対外貿易学院の王建明さんがおられ、この人が通訳。上海から最後の南京まで、表敬訪問・歓迎宴などで私が挨拶する際のすべてを王さんが通訳するとのこと。車中で簡単な挨拶をしただけで、この王建明さんの日本語は実に流暢なことが分かります。そして会話の中で、聡明・朗らか・心配りのあることが随所に感じられ、素晴らしい女性だなと感心です。