|
大阪府議会中国友好訪問団 中村哲之助議員の中国訪問記 |
| 上海から南京へ（10/26） … 中国の広大な光景に目を見張る・江蘇省を訪問 / 高齢者の健康遊具・少数民族への対応でも苦労 |
|
◆ 高齢者の健康遊具
私達は南京城壁の上を歩いていると、写真のように多くの高齢者がブランコと鉄棒をミックスしたような遊具を使用しているのを見て、漆・主任や案内の人達に「これは何ですか」と聞くと、高齢者用の公園と健康遊具だとのこと。体のバランスをとったり、屈伸をしたり、高齢者の老化防止のため、南京市内の空き地に設置しているようです。 【写真】老人用公園と健康遊具 |
 |
|
また、この日、18時から江蘇省人大主催の歓迎宴がシャングリラホテル内のレストランで開かれました。 柏・副主任の挨拶と乾杯に続いて、私は「このような盛大な宴を催していただいて感謝している。大阪府と江蘇省は1980年に友好交流事業に合意して以来、様々な交流事業を実施してきた。また、この間、府内の４市が貴省の都市と活発な友好交流事業を展開しており、結びつきは益々強くなっている。府議会としても大阪をあげて江蘇省人大との交流を深めたい。今日は食事を共にしながら意見交換し、皆さんとの友好の絆をさらに深めたい」と挨拶し、乾杯しました。 |
 挨拶する中村議員 |
|
◆ 少数民族への対応でも苦労
| |
柏・副主任の挨拶や同席された人大の皆さんとの懇談の中で、私達は、今日の中国がとっている政策とその苦労の一端を見た気がします。江蘇省は大阪府の54倍の面積がありながらも、中国全体から見ればただの１％(人口は６％)で、様々な民族が存在します。 江蘇省には現在、漢民族以外の少数民族が55あり、その人口は約20万人で、この少数民族への優遇措置（少数民族対策）を講じているとのこと。例えば、学校の入学試験でも、500点満点で400点以上なければダメという場合でも、380点でOKというように工夫しているようです。教育や雇用などの様々な分野にこれが及んでいることから、55部族の人達が漢民族と結婚し子どもができると、子どもはどちらに入っても良いのに、ほとんどが少数民族の側に籍を入れるとのこと。日本人から見れば、生まれがどうかによって、入試などで差がつくなどということは考えられないだけに、13億人を擁する中国の施政の苦労が分かります。 この日の歓迎宴も「53度」です。漆・主任など、江蘇省人大の方々の飲みっぷりは私たちの想像を絶しています。「中村団長さんとカンペイ」と言われるとゾッとします。訪問団でもそれなりの飲みっぷりですが、とても太刀打ちできません。20時10分に歓迎宴が終了すると、もうクタクタです。日本との時差が1時間あり、いま日本時間では21時過ぎですから、部屋に帰った頃にはもう日本シリーズは終わっているかなと言う人がいて、私も早速、部屋のテレビを点けてみようと思います。 ● ● ● 部屋に入って、私は上着などを脱いで備え付けのガウンを着、お風呂に湯を張ろうと蛇口を捻ると、上海のホテル以上のものすごい量が一度に出てきます。あっという間にバスタブがいっぱいです。テレビを見る間もありません。 上海のホテルでは、深夜から朝方までお湯が出ず、「寝る前に風呂に入ろうと思っていたのに、えらい目に合った」と言う議員もいました。私自身も上海では朝方、シャワーをと思ったのに「水」でした。ですから、南京ではもっと早くに湯が出なくなるかもしれないと、私は風呂に熱いお湯を張ることだけは何よりも先にと考えていました。この日も結構、アルコールをいただいていますので、入浴はもう少し時間を開けようと、熱湯に近いくらいのお湯を張り、湯が冷めてきた頃が良いかななどと考えます。湯を沸かして緑茶を飲むとやはり落ち着きます。今日が中国訪問の折り返しの日だなと思いながら外を見ると、ホテルが少し小高いところに建っているのと、私自身の部屋が低層でもあり、上海の夜景とはすっかり違います。 テレビでは、三位一体改革、日朝交渉、米軍基地移転問題等とともに、ロッテが４連勝で日本一になったと伝えています。私は、阪神が実戦から離れている期間などを考え、４勝１敗でロッテが勝つだろうと家を出る時、妻に言ったことがほぼそのとおりになりました。 | |
 |
 |
|
関空から上海へ１（10/24）・関空から上海へ２（10/24） || 変わり続ける上海（10/25）・上海で気付くこと || 上海から南京へ（10/26） || 古都・南京を知る（10/27）・南京で気付くこと || 多くを学んで帰国（10/28） || TOPページへ  （代表団 日程表・団員名簿/PDF・15K）
| |