大阪府議会ヨーロッパ行政調査団メンバー
大阪府議会議員  中村哲之助


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現地日本企業関係者との懇談(19日 夜)
 この日の夜はジェトロ・ミラノセンター所長で在イタリア日本人商工会議所事務局長の加戸宏司氏、同副会頭で伊藤忠イタリー会社社長の農守義文氏、同理事でTMIヨーロッパ(帝人系)社長の福島敏秀氏らと、調査団一行との懇談会・夕食会を行いました。
 お忙しい中、時間を割いていただいた3氏から、日本企業のイタリアへの進出状況や、不況下でのミラノ経済についての説明をお聞きし、意見交換を行いました。  私は以前、オーストラリアを訪問した際に、現地の日本企業関係者と懇談し、その時、価値観・国民性の違いから「このまま日本へ帰らずにここで永住したい」と言われたことを思い出し、この日は3氏がどんなことを話されるのかと期待していました。
 ここイタリアでは、各企業は日本のように系列で整理されているのではなく、「中小の企業がそれぞれの個性をどれだけ発揮できるのかということで成長してきた」と言われ、さらに「日本なら、誰かがAと言えば多くがそれに倣ってしまう。あえて異論を述べようとしないし、それが美徳のようになっている。イタリアはそうではなく、Aがaといえば、隣にいるBはbだと言うし、Cもcと言い、Dはdと言うのです。自分自身は決してAやBと同じではないということを強調し、異なっていることに誇りを持っています」とその国民性の違いを述べられました。また、そのような個性が今日のイタリア経済、とりわけミラノ地域の様々な中小企業を支えていると言われ、だから会議をやると、日本と違い、大変な議論が続くそうです。
 私の着席したテーブルの福島氏は、「私の会社は日本人スタッフが現在4人しかいない。約100人は全部イタリアの人なんですよ。だからいろいろ議論することも多いですが、結構楽しくやっています」と、語られました。ミラノの人たちが世界のファッション界をリードする秘密は、そんな個性豊な強い自己主張とエネルギーにあるような気がします。

関空からフランクフルトへ(16日)ストラスブールでLRTに乗車する(17日)総領事館へ EUへの理解が深まった(18日)
ロンバルディア州政府を訪問(19日)現地日本企業関係者との懇談(19日夜)UCIMUイタリア工作機械協会を訪ねる(20日)
プラートの繊維産業振興策を学ぶ(21日)|ルネッサンスの文化に感動(22日)|多くのことを学んで帰国(23〜24日)|
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