大阪府議会ヨーロッパ行政調査団メンバー
大阪府議会議員  中村哲之助


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  苦言を一言

 海外での満足感を測る度合いは「通訳・ガイド・ホテル」だと言われます。しかし、今回はホテルに満足感は少なかったと思います。「トイレの水が流れない」、「出る水は真っ茶色」、「廊下や部屋の足音が響く」ということを始め、モーニングコールを忘れる、チェックアウトをしようとしても、「人がいない、金庫が開かないからつり銭もない‥‥」という有り様です。ホテルの質・サービスの度合い以前の問題として、残念でなりません。
 さらに、ホテルの利用客の何割かは日本人です。それなのに、TV放送はまったく日本語がありません。なぜ、JTBや日本旅行・近畿日本ツーリストなどの大きな旅行会社はこれに注文を付けないのでしょうか。日本外交がいつも弱腰だと批判されているのと同じではないかとさえ思います。
 また、現地の通訳にも少し不満があります。良い思い出を残し、大きな成果を上げるためには、通訳の腕(本当は言葉)が問われます。まして、議会の調査であり、一般的な旅行ではありませんから尚更です。相手の説明を私たちにどう伝えればいいのか、迷われることが時々あり、少し気の毒だなとさえ思いました。

最後にもう一言

 フランクフルトへ着いてから、通訳に、「フランス・イタリアへ行かれるのですから、気をつけてください。日本人は文句を言わないから、思いもかけないようなお金を騙し取られることがありますよ」と言われました。案の定、1日目のホテルで、1人15ユーロで約束した料理が精算の段階で22ユーロになり、約束が違うと文句を言うと、これでよいのだと答えます。「これは違う。こんなお金は払えない」と、2度・3度言うと、「OK分かった」と言って修正した請求書を再提示。何と約半額です。欧米人はチェックアウトの際にも、細かく中味を見た上でしか支払いませんが、日本人は横文字が並んでいると、ほとんど無条件でそれに従う傾向があります。海外で日本人はお金持ちで文句を言わないので、扱いやすいといつも言われているというのは本当だと思います。

事務局やお世話いただいた皆さんに感謝

 今回の海外調査で、ずっとお世話いただいた府議会事務局の皆さんには心から感謝します。とりわけ、四宮・石田両氏には特にご苦労をおかけしました。また、出発までに、イタリアの事情やLRTなどについて、多くの方々にご指導いただきました。大きな成果を上げることができたのも、皆さんのお蔭だと感謝しています。


関空からフランクフルトへ(16日)ストラスブールでLRTに乗車する(17日)総領事館へ EUへの理解が深まった(18日)
ロンバルディア州政府を訪問(19日)現地日本企業関係者との懇談(19日夜)UCIMUイタリア工作機械協会を訪ねる(20日)
プラートの繊維産業振興策を学ぶ(21日)ルネッサンスの文化に感動(22日)多くのことを学んで帰国(23〜24日)
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