民主党無所属ネット議員団・スペイン行政調査団 大阪府議会議員 中村哲之助 |
◆ オンセ・休暇制度に驚き
オンセは、非営利団体で、視覚障害者の生活向上を目的とした団体のことで、月曜日から木曜日までの一般的な宝くじと、賞金額の大きい金曜日の宝くじ、年に4回のジャンボ宝くじを全国で販売しています。現在、スペイン全土で23,000人以上の視覚障害者が、オンセの宝くじ販売員として就労しています。 また、スペインの出産・育児休暇は国内法で詳細が定められ、ほとんど守られているようです。出産休暇は6週間で、母親は出産後、必ず6週間の休暇をとらなければなりません。さらに、育児休暇として両親のどちらかは、出産前後に10週間の休暇をとる権利が保障されています。また2人目からは、2週間ずつ休暇期間が追加されます。さらに、父親・母親の両方が同時に5週間ずつ休暇を取ることもOKです。わが国の出産・育児制度、そしてこの休暇取得状況と比べると、大きな違いがあることに驚きの連続でした。
さらにスペインは、親族の結びつきが極めて強く、日本で「親戚」の考え方・繋がりが次第に弱まっていくのと正反対です。夏休みは大半の人が1ヶ月連続で取得しますが、その間に、親戚ばかりが一堂に会する日もあるようです。 ホテルには午後3時ごろに帰り、これまでにいただいた資料などを整理するとともに、帰国に向けての準備を行いました。私は夕方、少し時間がありましたので、近くにあるマドリード三越へ買い物に出かけました。買い物客は先に5〜6人入店していましたが、日本人ばかりです。 |