民主党無所属ネット議員団・スペイン行政調査団
大阪府議会議員  中村哲之助

 私たち府議会民主党無所属ネット議員団は、04年3月25日(木)〜4月1日(木)にかけてスペインを訪問し、福祉・医療のあり方、都市政策と公共事業・産業政策などの先進的成功事例を学ぶことができました。

 私にとってスペインは初めてで、この視察期間中、「百聞は一見にしかず」の言葉をこれほど現実に感じたことはありませんでした。また、現地関係者やガイドなどの説明・懇談などを通じて、スペインの人達の暮らしの実態や考え方の違いなどを知ることができ、都市政策を進める上での「基本」のあり方などで大きな成果を持ち帰ることができました。私たちはこの成果を、今後の府政運営に少しでも生かせるよう努めなければならないと思います。  以下、私の日記風「スペイン訪問記」です。

 このレポートは、訪問先の人口や財政・言語など、年鑑や統計資料などによって誰もが容易に把握できるものはあえて省略しました。訪問先で学んだこと、また現地を訪問したものでしか知り得ないこと、わが国と同じことが何故こんなに違うのか?というように、気付いたことを中心にまとめています。少し長いですが、ぜひお読みください。

PDF版【スペインに学ぶ】・292K
プリントアウトされる場合はPDF版がおすすめです。(A4用紙/20頁)

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出発・一路スペインへ(3月25日)
 午前9:00 関空に集合し、午前11:00発のKL868便で一路ヨーロッパへ。途中、オランダ・アムステルダムのスキポール空港を経て、スペインのバルセロナへ向かいます。飛行時間の大半はシベリアの上空で、眼下に時々見える景色は「雪と氷」に覆われた白一色で、見事です。

 アムステルダムのスキポール空港へ着いたのは、現地時刻の午後2:25です。ここでの乗り継ぎは約2時間待ちで、少し余裕があります。
 スキポール空港に到着して、数え切れないほどの航空機や広大なエリア・行き交う様々な民族衣装などを見て、改めて、ヨーロッパのハブ空港としての存在感が伝わってきます。
 ラウンジでコーヒーなどを飲んで少しくつろいだ後、現地時刻の午後4:30発、KL1673便でバルセロナへ向かいます。時差が8時間ありますので、到着は午後6:30(日本では、3月26日午前2:30)。やっぱり疲れます。へとへとです。特に、バルセロナ空港では着陸態勢に入りながら再び上昇し、着陸待ちで周辺上空を約15分程度も飛行したため、余計にそう感じるのでしょうか。入国手続きなどを終え、空港を出て、専用バスでホテルに着いたのはもう午後8:30になっていました。

 現地ガイドとして私たちを迎えてくれたムツダ氏は、「この日は7年ぶりの寒波で、バルセロナでは昼食時に数分間にわたって『ヒョウ』が降った。暖かいことには慣れていても、雪やヒョウには不慣れで、所々で交通事故も起こり、そのための渋滞がひどい」と説明。比較的暖かいといわれながら、もしかしてと思ってトランクに入れてきた「冬用」の下着類がどうやら役立ちそうです。

 ホテルは空港から近い、Melia Barcelonaで、部屋は広くゆったりとして、少しリッチな気分になります。