’08.03.29.〜 04.05.
中村哲之助議員の訪問記
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クロアチアへ出発(3月29日)
 いよいよCR国へ向けて出発である。関西国際空港(以下、KIX)4Fの国際線出発フロア・Bカウンター前に8:40集合となっている。私は守口市駅7:30発のリムジンバスで行くことに。8:30頃に到着してBカウンター前へ行くと、私達の視察補助員(添乗員)としてお願いしている国友美紀さんがすでに待ってくれていた。全員が揃うとさっそく大きなスーツケースを預ける手配。最近は旅客者一人ひとりが自分の荷物をチェックインカウンターで搭乗券とともに示さなければならず、またチェックも厳重になったので、一昔前に比べると倍くらいの時間を要する。9.11テロ以来、徐々にその厳しさの度合いを強めている。これも安全性確保のためで仕方がないと思うが、改めてテロや暴力、破壊行為のない平和な社会の大切さを認識する。
 エコノミー客は一人当り20kgまでとされているため、私は前夜に着替えのスーツや下着などの荷物を一部出して家に置いてきた(ようやく19kgに)。
 これらが終わるといつものように、金属探知機を通り危険物を機内に持ち込みしないかのチェック。上着やコート、ベルト、時計、ネクタイピン、カメラなどをトレイに入れさらに目薬などの「水」に関するものは100ml以内×10本までを専用のナイロン袋に入れて提示する(100mlを超える化粧品などを持っている人は没収)。
 ようやく構内に入って私達は3Fのロイヤルキャフェテリアでコーヒーなどを飲んで小休止。10:10の搭乗案内まで少しある。
 CR国にはKIXからの直行便がないため、KIX → フランクフルト(以下、FRA) → クロアチア・ザグレブ(以下ZAG)と乗換えなければならない。10:40発LH741便FRA行きの搭乗開始のアナウンスが流れ、私達も機内に。席は後方の56・Kである。着席してベルトを締め、離陸を待っていると10:50に動き出し、10:55離陸。機は一路北東へ向かい、新潟上空を通り、シベリア→フィンランド→バルト海→南下しFRAへ。離陸して30分余りすると前の画面には高度8,000m、機外温度−43℃と出ている。
 安定飛行になって落ち着くと多くの人が上着を脱いだりしてくつろぎ始める。飲み物サービス・食事が出てくる。私達の座席はエコノミーだから、もちろん普通の食事。配られたメニューには「牛肉丼」と印刷されている。
 搭乗直後の機内アナウンスで、飛行時間や機内サービスの内容とともに、「この機には日本人の客室乗務員(キャビン・アテンダント=スチュワーデス、以下CA)が3人乗務していますので、お気軽に声をかけてください」と伝えたのに、後部には一人の日本人CAもいない(機内は前・中・後部と3分割しカーテンを引いている)。
 食事を終えてコーヒーを飲み、私の好きな小説を読み始める。佐伯泰英のシリーズで一気に読み切ってしまった。時計は16:25、現地時刻は朝の8:25である。ちょうどイルクーツクの上空で、高度9,601m、飛行速度896km/H、あと5,070km、外気温−55℃と前の画面に出ている。窓から少し覗き込むようにして下を見ると、巨大な真白の氷の帯が見える。多分大きな川ではないだろうか。また、この太い帯に細い線が無数に繋がっている。これは大河に注ぐ中小河川だろうと思う。
 
このあたりで、FRAまでの半分を飛行したことになる。エコノミー症候群といわれることのないよう、周囲では多くの年輩の女性(ドイツ人?)が固まってトイレ付近でギャーギャーと井戸端会議。私も立ち上がってトイレへ行き屈伸運動。2〜3分機内をウロウロして、一眠りしようと席に戻るが日本時間ではまだ夕方で、眠くならない。仕方なく、TVを少し見たり、日本の新聞を読んで時間を過ごす。LH 741便は背もたれに個々のTVが用意されているので、大抵の乗客はこれを見るか目を閉じている。
 FRA到着2時間程前に夕食が出る。料理はうなぎの蒲焼弁当。日本ではもう夜の9時頃だからきっと食事を終えて寛いでいる時間だと思う。FRAは昼を過ぎたところだから、これは昼食になるのだろうか。私はドイツのビールを頼み、美味しくいただいた。
 到着に備えてスリッパを脱いで靴を履こうとすると、足がむくんで少し苦労した。知らない内に血液が下がって血行不良になっているのがよくわかる。FRAへは15:02着(日本は深夜23:02)である。少し眠い。
 
 以前にも私はここを訪れたが、本当に大きな空港で、一体、KIXの何倍あるのだろうかと思う。私達はこれからここで約5時間もCR国行きの飛行機を待つことになる。今までの経験では、長くても2時間余りだったから気の遠くなる程の待ち時間だ。
 私達はカフェラウンジに陣取ってドイツビールを1〜2杯飲んだ後、出発ゲート前でウトウト。本当にくたびれ果てた頃、ZAG行きの搭乗案内。B25ゲートから搭乗し、私の席 22・Bにつくと20:50。すでに出発の時刻だが、少し遅れて21:00に離陸。CR国航空OU 415便は先ほどのLH 741便に比べると少し狭い気がする。しかし、機内はガラガラで、乗客は空いた席へ移ってゆっくりしている。機内では軽食が出され、22:15に ZAG到着。ここでは荷物も早く出され、CR国の入国手続きなどもスピーディで、22:35にはスルーガイドをお願いしている長束恭行氏に出迎えられる。
 
 早速、長束氏の案内で空港内の両替所に行き、両替。長束氏は「1万円くらいで十分だと思います。市内にも両替所があるし、ドルやクレジットカードで対応できますよ」と言うので、私は1万円を出すと452.67Kn(クーナ)になった。手数料を入れて1Kn≒22円である。
 私達の最初のホテルはフォーポインツ・シェラントンで23:10に到着。日本ではもう朝方の7時過ぎ。ほぼ一日中徹夜の状態だからもうクタクタ。国友さんが3月30日の予定のメモを渡し「明朝は7:30にモーニングコールを入れます。ここで3連泊しますので、荷物は置いたままでどうぞ‥‥」と、翌日以後の概要を説明。私の部屋は1409号である。部屋にはスリッパもあると事前に案内されていたが、探しても見当たらない。仕方なく、機内で使ったスリッパを取り出して使うことに。パジャマを出し、バスタブに湯を張りながら、今日一日の出来事をメモ。そうしないと、海外では2〜3日も経つと主だったことでも時間軸がずれたり、忘れてしまうのである。もう深夜の1:00(日本では朝の9時)を回っている。