’08.03.29.〜 04.05.
中村哲之助議員の訪問記
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クロアチアで気づいたこと
<1> クレジットカード
 以出発前に購入した地球の歩き方「クロアチア・スロヴェニア」によると、「CR国ではクレジットカード、国際キャッシュカードが使えるATMは広く普及している。クレジットカードで支払いできる場所も多く、中級以上のホテル・レストラン・ショップで可能」となっていたが、現実には、JCBカードはほとんどダメ。私は以前からツーリスト関係者に、ヨーロッパの場合、JCBはできるだけ避け、VISAなどにしたほうが良いと言われていたので、今回もVISAにしたが、これは正解だった。写真のようにほとんどの店はこのような表示になっている。日本ではJCBはメジャーだから、うっかりと日頃使っているJCBカードを用意されていた方は、さっぱりだ。折角の旅行案内書なんだから…、と思う。

 
<2> 市場経済化への努力と価値観
 長く独特の社会主義体制を続けてきたこの国は、いま市場経済化への取組みが急ピッチである。しかし、ZAG市の健康労働社会福祉課、教育文化スポーツ課の説明でも、人口規模に比べてよくこれだけ公共施設があるなと思うほどに多い。さらに老人ホームを12、交流センターを10というように、まだまだ施設建設を進めるという。果たしてこれで、財政的な問題を生じさせないのだろうかと思うが、福祉・教育は政治・行政の根幹であり、財政的見地からの、いわゆる経済効率中心での分析自体に問題があるという考え方である。振返るとかつて、私自身がフランスのストラスブールへ「トラム」の視察に行ったことがあるが、ここでも同じように、「採算ベースがどうかということは一切関係ない。市民は豊かで安全で便利な交通体系を築くことを切望している。トラムについては財政上の見地からの検討は一切しないし、これからもそうだ」と言われた。
 私達とは価値観が違うと言えばそれまでだが、この考え方は極めて大事なことを私達に教えている。いま大阪府の危機的財政状態を打開するためだと、橋下知事直轄の改革プロジェクトチームが出した試案は、様々な問題点を孕んでいるが、CR国のこの考え方を少し参考にすれば、多くの府民に賛同される試案に変わるのではないだろうか。