2010.04.15.〜 04.22.
中村哲之助議員の訪問記
※各写真をクリックしていただくと拡大版をご覧頂けます。
 
☆ POLで気づいたこと
 1 .ガソリンは案外と高い

 私達のPOL国内の移動は時間と経費を考え、全て専用のバスであったので、時々トイレ休憩でガソリンスタンド・レストラン兼用のような施設に立ち寄ることがあった。その際、誰もが感じていたのは「ガソリンが案外と高い」ということである。写真のように、レギュラーガソリンが約160円程度している。POL国の一般的な所得と物価を考えると、日本よりもかなり高額になっている。
 2.比較的立派な家屋が多い
 文中にも出ているが、KRKやWAWなどの大都市部だけではなく、地方の都市にも私達は訪問した。また、その道中で見える民家で、朽ちかけているようなものはなかった。これまで訪問したウズベキスタンなどの諸外国では、結構老朽化した家屋やバラックのようなのが多かった。しかし、この国では田舎の方に行っても写真のように、車窓から見える家は立派なものが多い。また桁違いに立派な家というものも見ないが、アパートのベランダに洗濯物もみかけない。所得は他のヨーロッパ諸国に比べて決して多い方ではないだろうが、これは国民性の違いだろう。豊かな文化と歴史の国としての誇りかもしれない。

 3. 電柱はこんなに細くて大丈夫?

 私の驚いた物の一つに「電柱の細さ」がある。右の写真のように電柱が実に細いこと。そして、これがコンクリートの塊ではなく、私達が日頃よく見かける「ブロック」のように間がスコンと空いているのである。コンクリートの中には鉄筋が入っているらしいが、本当にこれで大丈夫なのかと思う。また、トランスが載ったり、3〜4方面に電線が張られている所ではこの電柱を3本使用して上で括束している。日本の場合は基準がきつ過ぎるのだろうか。
 4. 日本もインターシティを見習おう
 今回の視察で利用した国際列車のインターシティに乗車して、日本が見習わなければならないと思ったのは、乗客用の「大型の荷物」を置くスペースを用意することである。地方の短距離用の列車は別として、長距離を走行する新幹線などで、ぜひ参考にしてほしい。私も時々新幹線に乗るが、海外からの観光客は今回の私達と同じように大きなトランクを持っているのに、それを置く場所がない。デッキも小さいし、通路にも置けない。インターシティは私達の頭上に大型トランクをしっかりと収められる。トイレでも、少々のことでは壊れない丈夫な造りになっている。少し工夫すれば十部に対応できる。美観も大事だが、機能性を疎かにしてはなるまい。

 5. 日本にもこんなバス停を
 日本では路線バスのバス停は、駅前を除いてほとんどが道路脇にバス停の標識が置かれ、乗客はそこでバスの到着を待っている。比較的歩道が広い場合はそこにベンチが置かれていることもあるが、歩道よりもまだ後ろで、ガラス張りのこんな形のバス停が用意されているのはまず見当たらない。私は朝の散歩でこのバス停を見つけた。4〜5人のサラリーマンと高齢者がここに座りながら談笑している。バスのダイヤは相当間隔が開いているのかと思うと、そうでもなかった。平均して10分に1本はある。
 いま、公共交通機関としてのバス路線は一部で乗客がガタ減りになり、赤字が多く、撤退したいということをよく聞く。私は自動車を運転できない高齢者らのために、買い物が郊外のスーパーが中心となった今、スーパーの駐車場の一角にバスを待てるスペースを確保し、駅→団地→スーパーを回る路線をつくれば、みんなの足が確保されると、取上げているだけに、これを参考にしたい。