’08.03.29.〜 04.05. 中村哲之助議員の訪問記
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● DBV市の観光と復興策(4月 3日) ・・・ 1 ・ 2 | |
庁舎を後にした私達は早速、昼食のレストランMIMOZAへ。もう1時前である。公式訪問はこれで全て終了したので、みんなで「お疲れさん、いい勉強になった。誰一人体調を壊さないで良かった」などとお互いを労いながら、ビールで乾杯。メニューはパスティツァダ(牛肉と野菜の煮込み)、スープ、フルーツサラダ。食事をいただきながら長束氏と国友さんが「DBV市の関係者の話のように城壁の上を歩いて見学したいが、調査資料などを手にしているので一度ホテルへ帰り、服装もカジュアルなものに変えてゆっくりとされてはどうですか」と提案。14:10 にホテルに戻る。また、2人は議員団に「明日は目茶苦茶早い出発ですから、できれば早めに荷物を整理しておいてください」と言う。 私はこれまでの資料を整理するとともに、今日のことを少しメモする。15:00 過ぎに国友さんが「洗面所の修理はきちんと出来ていますか?」と聞いてくる。これは昨夜、ホテルの私の部屋の洗面所で不具合なところがあるので修理して欲しいと頼んでいたからで、「直っている」と伝える。 | |
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16:00 に出発することになっているが、片付けが早く終わったのでケーブル型のEVに乗って1Fに降りる。いま雨は止んでいるが、これまで明るい陽射しのもとでキラキラ輝いていた海面に間もなく雨粒が落ちてきそうだ。夏になると数多くの人達が訪れ、浜辺で寝そべったり、海に入ったり…で賑わうのだろう。これまで一度も雨に遭わなかったのが不思議な程、好天が続いた一週間だったのに、最後に少し残念な気がする。小止みになっているので城壁の上は歩けるだろうと16:00 に出発。約30分で到着するが雨足が次第に強くなってきた気がする。私達はピレ門(西)、プジャ門(北)、プロチェ門(北東)、ポニテ門(南東)と4つある門の内、プロチェ門から旧市街に入る。旧市街を取巻く城壁は全長1,940mで、高さは少しばらつきがあるものの、高い場所では25mにもなる。さらに壁の厚さも海側で3m、山側では6mにもなるところがあり、堅牢である。かつて1667年、旧市街を壊滅的なまでに破壊した大地震の際にも、この城壁はほとんど影響を受けなかったという。 |
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私達が城壁に上ると、「この上を歩けばDBVの歴史がわかる」と言われるとおり、地震で何の跡かと思う程に壊れて基礎だけになったもの、空爆で屋根を破壊されたために新しい瓦を載せた家と被害にあわなかった家の古い瓦との対比がよく分かる。また、雨の中に煙ってはいるが、茶色の屋根と海や山とのコントラストは実に見事である。
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雨脚はますます強くなり、猛烈な横なぐりの雨風で傘が飛ばされそうになり、早々と50分程で切り上げ、スポンザ宮殿前に集まる。今 17:30 でこの後の約1時間をフリータイムにする事を決める。国友さんが、「18:30 には夕食のためにレストランへ行くので、必ずこの場所に戻ってくるように」と言う。私はA議員、B議員とメインのプラツァ通りではなく、もう一つ南側の細い通りへ入る。ここはメイン通りのような華やかな感じのレストランやブティックはないが、それでも同じように店が建並んでいる。ある小物を売る店舗に入ると、女性の店員が何か「……」と言う。2〜3度聞くと、どうやらこの店は18時に閉めるので、早く終わって欲しいとのこと。「OK」と言うと笑顔に戻る。ところが閉店の準備をしていたため、コンピューター関係の電源を落としてしまっているので「カード×、レシート発行も×」おまけにお釣りも十分にない。何という店だと思うが、これがこの国のお国柄なのだろう。 私はラベンダーなどの香りのする2〜3の品物を求めた。衣類でもなかなかおしゃれなものが置いてあるが、ポロシャツなど25,000円以上もする。SPL市の関係者もここの物価、とりわけ観光客向けの商品は割高だと言っていたのが理解できる。 私達はCR国で最後の夕食を、旧市街地の中のレストランで楽しむ。メニューは前菜がたこ料理で、メインは海老や焼き魚。たこにドレッシングをかけてあるのが何ともうまい。 | |
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この1週間を振返りながら、わいわいがやがやと話題も色々で、20:10 に終了。旧市街地の中にはバスが入れないので、またプロチェ門へ急ぐ。20:20 バスに乗車してホテルへ向うが、もう先ほどのような激しい雨ではない。帰りは車も少なく 20:30 にホテル着。国友さんが明日の朝方の予定を改めて説明する。4:30 モーニングコール、5:00 荷物回収、5:30 ロビー集合で、朝食は簡単なものをホテルで用意するとのこと。 |
さっそく部屋に入り、バスタブに湯を張りながら荷物の整理。緑茶を飲んで風呂に入り落ちつくと、もう 23:00 になっている。明朝は早いので就寝。 |
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